後 葉 (のちのよ)

神社のことを中心に、好きなことを綴っていく自己満足のためのブログです

『和する』ことと『謙虚さ』

神社や神道ネタもあるものの、今回は最近仕事をしていてあらためて感じたことを書きたいと思います。

f:id:aimar_21vcf:20200619234107p:image

以前このブログで鏡と鑑のお話について書きましたが、私は仕事をするうえで(もちろん人としてでもありますが…)内面を重視したいと思っています。いくら仕事のスキルや知識がある優秀な人であっても、人間性が伴っていなければ組織の中では必ず大きな失敗をする時が来ますし、それは人生においても同じことが言えるでしょう。

 

そのようなことを踏まえて私は仕事のやり方以前に、部署内での『和』と自らの『謙虚さ』を持つようにしてもらいたいと考えています。

 

まず『和』です。当たり前ですが人それぞれ性格も考え方も違います。その違いが多様であればあるほど組織としては強いです。しかしながら性格や意見の違いは苦手意識に繋がりがちであり、やがてそれは心の壁を作ってしまいます。

互いに過度な遠慮をしあったり、相性が良く考え方の近い者同士が集まって落ち着いたりするのは『和』とは言えず、これは馴れ合いです。それ自体を悪いこととは思いませんが、組織としての強さには程遠いものになります。性格も意見も違う者たちが互いを尊重し、できるだけ壁を作らず、手を取って同じ目的のために協力していくことが『和』です。

言うは易し…で実際にはなかなか難しいのですが、皆がこれを意識することで大きく変わっていきます。

f:id:aimar_21vcf:20200619234114p:image

次に『謙虚さ』ですね。自分がどんなに仕事のできる人間だろうが、どれだけ出世しようが、どれだけ金持ちであろうが、驕り高ぶったら終わりです。それ以上の成長は無いし、何より周囲の信頼を失って孤立したり転落するでしょう。

自らを省みて、自らを律する。相手には控えめに、素直になる。自分に厳しく他人に優しく、『外寛内明』とも言うべき心を持つことが謙虚さに繋がり、自分の人間性の成長や周囲との調和になるのです。人間として欠かせない要素であると断言できます。

 

じゃあ自分はどれだけしっかりしてるんだよと言われると私は全くのダメ人間なのですが…(苦笑)。

若いのにとても優秀なとある方がおりまして。私より全然仕事ができると思いますし会社への貢献も多大な彼は、ここ2年くらいで一気に役職者へ登ってきた感がありました。ただ、もともと『謙虚さ』や『和』とは程遠い性格で、しかも最近は少し天狗になってしまっていたんですね。これが原因で様々なトラブルが起きてしまい、もしかしたら彼は外されてしまうかもしれません…という現状があります。

これは彼自身の人間性の問題ですが、コントロールできなかった上司の責任でもあります。私は自分の配下の者が同じく道を踏み外さないように、私自身を律することはもちろんですが、後進の指導にも重い責任感をもって取り組んでいきたいとあらためて思った次第でした。