後 葉 (のちのよ)

神社のことを中心に、好きなことを綴っていく自己満足のためのブログです

八坂神社

この時期、夏の京都の風物詩といえば祇園祭ですね。今年はコロナの影響で内容の変更や中止を余儀なくされているお祭りが多いですが…祇園祭においても山鉾巡行と神輿渡御が中止となりました。

そんな残念な状況ではありますが、『祇園さん』の愛称で親しまれる八坂神社についてご紹介をしていきたいと思います。

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私の場合、八坂神社へは京阪の祇園四条駅で降りてから徒歩で向かっています。賑やかな四条通を歩くのも楽しいですし、この界隈のシンボルとも言える朱塗りの西楼門が少しずつ見えてくるのが好きなんです。

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八坂神社は明治時代の神仏分離までは祇園感神院ですとか祇園社などと呼ばれていました。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。京都の東を守護する『青龍』に該当する社としても知られていますね。なお、夕方には閉鎖してしまう神社が多い中で夜間も参拝できる珍しい神社となっています。
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境内に入ると参道に屋台などが立ち並んでいて賑やかです。食べ物やちょっとしたお土産なんかも売っています。

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本殿です。写真ではわからないですが、本殿と拝殿が一つの屋根で覆われており『祇園造』と呼ばれています。国の重要文化財です。
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境内には他にも社がたくさんあります。

因幡の白兎で知られる大国主命を祀った大国主社は縁結びで有名。石像が可愛らしいです。願掛けをしている女性も多く、八坂神社の末社の中では最も参拝者がいると思われます。ついでに言うと、境内には逆に縁切りの社もあります。ひっそりしていてあまり知られていませんが。
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あとは美御前社ですかね。多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)という女神を祀っています。スサノオの娘にあたる神様で、雛祭りの『三人官女』の原型であると考えられます。美容を求めて参拝する女性の姿が多いですね。ここに参拝したならば、八坂神社の授与所にて売っている『美守』をお求めになるのも良いでしょう。外見だけでなく心も美しくなることを願うお守りです。
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八坂神社の裏には円山公園があって、北上すれば平安神宮、南下すれば清水方面です。人によっては距離を感じるかもしれませんが、いずれも歩いて行ける範囲です。f:id:aimar_21vcf:20200718102602j:image
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また、祇園河原町界隈も観光スポットですから周辺を散策するだけでも楽しいと思いますよ。
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書き忘れるところでしたが、祇園祭はもともと疫病退散を願って始められたと言われています。八坂神社の祭神である素戔嗚尊も疫病除けの神として有名です。コロナの状況が落ち着いてきたら、参拝に行ってみるのも良いかもしれませんね。